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うつくしい人。恋と愛

by みさとん

女の人の書く文章が好き。

特に、西加奈子さん。ふわっとしていてほっこりする。西加奈子さんの本はどの作品を読んでもテーマが”愛”な気がする。

「きいろいゾウ」「ふる」「白いしるし」「漁港の肉子ちゃん」「うつくしい人」

それは、恋人、片想い、親から子供、子供から親、他人、自分自身。切り口や雰囲気は全然違くても一貫して温かい体温を感じる。そしてそれらは眩しいくらい美しい。主人公がボロボロになっても一生懸命生きる姿は"愛"そのものな気がする。


最近読んだ、「うつくしい人」。
人の目を気にせず堂々と生きれる人を、人は「うつくしい」と感じる。羨ましがったり尊敬したり、憧れたり。特に自分が落ち込んでいるときは周りがやけにキラキラして見える。でも一方で、とっても嬉しいことに「すごいね。みさとみたいになりたい!」「みさとさんみたいになりたいです!」と目をキラキラさせて言ってくれる子もいる。


私が誰かに憧れているのと同じように、また私も誰かの「うつくしい人」なんだ。


等身大でも、十分「うつくしい人」なんだよ。完璧だからうつくしいわけじゃない。全部がうつくしくなくたっていいんだ。誰かの目に映る、きみのほんの一部が輝いていれば、それだけで十分「うつくしい人」なんだよ。


今まではそんなこと、微塵も考えたことなかったけれど「あとがき」の中でそんなことを書き綴る西加奈子さんのおかげで、またひとつ大事にしたい宝物を見つけた気分になった。

女性に刺さる言葉を生み出せる、コピーライターの尾形真理子さん。
わたしが憧れる「うつくしい人」の1人だ。尾形真理子さんの言葉は、凛としているのに包み込むような優しさがある。

著書「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」も、本当に好きな一冊。

その絶妙な一行一行が世の女性に刺さるのだと思う。私も、新宿駅を歩きながらLUMINEの広告にぐさぐさと刺されている1人だ。


恋とか愛とか、なんなんだ。
と投げ出したくなるときがある。


なんで好きなのに離れなきゃいけないの。なんで人を好きになるの。なんで恋ってするの。この先どれだけの出会いと別れがあるの。重いよ…重すぎる。何が正解なの?自分はどうしたらいいの。うわぁ〜。


大量の人と電車に埋もれて、完全に山手線ぐるぐる状態なわたしの気持を一言で紡いでくれるから、本当に素敵だ。


駅の大きなコピーを見た後は、はっとさせられる。ふっと息を吐いて「ま、いっか。」と肩が軽くなったり。「なるほど…。」と心の中で頷いてみたり。


そして歩き出すときには、


なんでもいいけど
"恋とか愛"とか、もう少し楽しんでみるか。


と、思わせてくれる。


"恋とか愛"とかわからないけど、私もう少し可愛くなりたいかも。


と、思わせてくれる。


そして、
わたしはやっぱりその”恋とか愛”とやらが好きなんだ。と気づかせてくれる。


待ち合わせの5分前に緊張する心臓の音とか、嬉しくてにやにやが止まらない試着室の中とか、無駄にネガティブになってしまう夜とか。まさに、”今わたし、喜怒哀楽MAXですっ!”って感じな自分に笑ってしまうけれど。恋愛って、お互いの愛を相手の胸に届けるように優しく交換しているみたいで、嬉しくて優しい気持ちになれる。その一瞬がたまらなく幸せで、だからどんな辛い別れや出来事があっても、私は恋愛が好きなんだなと思う。



もう、”好き”って奇跡。だと思う。



また誰かを、そんなふうに好きになるのかな。
好きになれたら、奇跡だね。
そしたらその人に”ありがとう”を伝えなきゃだ。



もう、”好き”ってなんなんだ。


みさとん
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