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「パシャリ。」

by みさとん

あぁ、なんだかなぁ。

冴えない日。
こういうときは、たいてい考え過ぎなとき。外に出たり映画を観たり人と話せばきっと気分も晴れるだろう。


さて、ももちゃんのお散歩でも行くか。

ぐんぐん引っ張る豆柴犬。
小学生の頃はどっちが散歩をされてるのかわからないくらい振り回されていたわたし。今では"こっちに行くよ。"の私のリードと"イヤ。ももはこっちがいい。"のぶつかり合い。本当に頑固で好き嫌いがはっきりした性格。そのくせ意外と空気を読む。怒られるとすぐに落ち込むけど嬉しいとすぐに舞い上がる。


・・・誰かさんそっくり。


そんなことは置いといて。
公園に入ると、

"あ!真っ赤…。きれい。"
リードをぐいっと引きつけてさっそく
「パシャリ」。ここは譲れない。普段生活してるだけじゃ気づかない、でもこの時間だけは気づける大事なもの。
それを探すのが、私の日課だ。

"あ!あんなところに、黒猫…!"
こっちをじーっと見つめて、ぴくりとも動かない。何を考えてるんだろう。1人なのかな?それにしても、とっても絵になる。可愛いというより、その堂々としたオーラが黒の毛並みにぴったりだ。

黒猫を見て見ぬ振りして通り過ぎようとするももに構わず、「パシャリ」。


綺麗。

お気に入りの音楽を聴いて歩くのは最高に気持ちいい。


世界はただそこにあるだけだった。
ただ、揺るがずにそこに存在するだけ。
人はそれに「綺麗」だとか「つまらない」とか一人一人違った感情で世界に色を塗っていく。


ただそこにあるだけの世界に、どんな色を塗って生きていこうか。


なんでもないこの世界をつまらないつまらないと生きるのでは、なんだかもったいない気がしてきた。
自分が「パシャリ。」と心の中でシャッターを切りたくなるような色で、

世界を染めたい。


みさとん
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