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真夏の果実。

by みさとん

初めて「真夏の果実」を聴いたのは中学生のときだった。

EXILEのアルバムで、たしか最後の方に入っていた。

ATUSHIの声がすぅーっとこころに流れるのが気持ちよかった。
けど、それ以上に、この曲を聴くと色んな気持ちをさらっていってくれそうな気がして。
何度も何度もリピートして聴いていた。


”涙があふれる 悲しい季節は
誰かに抱かれた夢を見る 
泣きたい気持ちは言葉にできない”


最初の歌詞。

意味なんてわからなかったけれど、わからないからこそ心地よかったのかもしれない。

この曲は作詞作曲が桑田佳祐さんだと知ったのはいつだったか。

気持ちと言葉の真ん中を、
曲にして届けられるって凄い。


EXILEの「真夏の果実」は、


とにかく真っ青な海。

だけど夏じゃなく、真冬の海。

遠くには黄色やオレンジの光が
霞んで見える。

海や砂浜や貝殻はとっても綺麗だけど、
風だけがすごく冷たい。


その中を一人で歩いている感じ。


綺麗だなと思った。

中学生ながらに。この曲を。
こんな気持ちで人を想うことが
”綺麗”だと思った。

切ない気持ちは、
綺麗と紙一重なのかもしれない。

”切ない”と思うときはきっと
自分が当事者のとき。
”綺麗”と思うときは、きっと
切なさが自分とは無縁の遠くにあるとき。

大人になったってことだ。わたしも。そういうことに、しておこう。

絢香が歌う「真夏の果実」も、好き。


”四六時中も好きと言って 
夢の中に連れて行って
忘れられないHeart&Soul 声にならない”


綺麗で透き通っていて、メロディーも柔らかくて。でも力強い綾香の歌い方が好き。

私が綾香の「真夏の果実」を初めて聞いたときは、涙が出た。

なんだか、自分の気持ちを自分の気持ちのままに歌ってくれているようで。
綾香の声がとっても身近に感じたのだ。


”砂に書いた名前を消して 
波はどこへ帰るのか”
通り過ぎ行くLove&Roll 愛をそのままに”


温かさはなくて、
ただただ強さと凛とした風。

目の前は海。

夕暮れで、空がみずいろとオレンジと
紫とピンクの混じった
あの一瞬を感じさせる。


同じ曲なのに、全然違う表情が好き。

JUJUが歌う「真夏の果実」。
これは、もう、とっても大人。


”マイナス100度の太陽みたいに 
身体を湿らす恋をして
めまいがしそうな真夏の果実は
今でも心に咲いている”


JUJUが歌うと、
ここの歌詞がとっても映える。

こんなふうに色っぽい大人な女性になれたらいいなと思わせてくれるとっても素敵な歌い方。


もう、背景には海はなくて。

ただただ寂しくて、
でももう前を見つめる強さを持った瞳で。

それでもきっと、
”涙の果実”として思い出す夜もある。
行ったり来たりな、こころ。

マイナス100度の太陽に、
抱きしめられたときのこと。
それが今でも、心に咲いていること。
その全部がこの人を輝かせているんだろうな、色っぽくさせているんだろうな。


JUJJUが歌うと、こんなふうに背景に、
一気に女性らしさが増す。


”遠く離れても 黄昏時は
熱い面影が 胸に迫る”


恋をしたらみんな
こんな気持ちになるのかな。

大人になるにつれて、こんな気持ちを
一つ一つ抱えて生きていくのかな。

それとも、忘れちゃうのかな。

私は、一緒に連れて行きたい気持ちは
手放さずに歩いていきたいな。

マイナス100度の太陽に抱きしめられて行ったり来たりなこの気持ちもきっと、
時間が経てばわたしの一部となって
輝いてくれるから。

色んな「真夏の果実」。
今夜はどれを、聴こうかな。


みさとん
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