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夜の音。

by みさとん

最近聴いていなかったな、夜の音。
それは、聴こうとしないと聴こえない。

部屋を真っ暗にして、窓を開ける。風と一緒に入ってくる音たち。

遠くで聞こえる救急車や、

虫の鳴き声。

誰かが家の鍵を開けるときのガシャガシャと

空の、ごぉぉぉおという唸り。

静かになるとやってくる、無音。

オレンジ色の、キャンドルライトに手をかざすと小さい頃見た影絵を思い出す。

あぁ。わたし、生きてる。
なんで地球ってあるんだろう
なんで人間に生まれたんだろう

そんなことをベッドの上で考えていると怖くなった、ランドセルを背負っていた頃。

どうしてわたしはわたしなんだろう。これから生きていくってどういうことだろう。
そんなことを考えているときが一番、怖いくらい今生きていることを実感した。

悲しくないのに涙が流れるのは

夜の音たちが、泣いてもいいよって言ってるから。

真っ暗な空に真っ白な飛行機雲。それは圧倒的かと思いきや、なんとも儚い。
風に流され、通ってきた道のりはまったく違う方向になっていた。
足跡が残らない通り道もあるんだね。

「窓の外の音」を聴いて思う。

”ココロをハダシにするって、こういうことかも。”


みさとん
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