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VirginCamera.

by みさとん

中学生の頃の美術の成績はいつも「3」だった。どれだけ意識して風景画を描いてもセンスの欠片も感じられない絵が紙の上いっぱいに描かれているものだから、自分でも納得の成績だった。

だけどこんな私も、写真を使った作品をつくるときだけは「4」がついた。それでも「5」が取れないのがわたしらしいが、カメラを持って校舎をうろうろしながら自分なりにレンズ越しの風景と格闘するのが楽しかったのを覚えている。そのとき気づいたこと。


”あ。わたし写真撮るのすきなんだな。”


それからも写真を撮ることはずっと好きだった。未だに自撮りはとっても苦手だけれど、綺麗と思った空の色や覚えておきたいと思った景色は、ぱしゃぱしゃとシャッターを切る。・・・iPhoneのカメラで。


首からカメラをぶら下げてお散歩したい。
旅先でカメラを使って写真が撮りたい。
おしゃれでかっこいい写真が撮りたい。


そんな理由で、カメラが欲しくなってきたこの頃。

TABIPPOの旅大学「旅がもっと楽しくなるカメラ学」にぽちっと予約した。
講師はプロカメラマンの上田優紀さん。今日はこの方からとっても大事なことを学んだ。

カメラに正解はない。
自分の好きなものを好きなままに撮るからこそ面白い。
教科書通りに撮っててもなにも楽しくない。
もっと自由に。もっと自分らしく。

私のノートにはそんなメモ書きが残されている。世界中を旅しながら写真を撮っているプロのカメラマンが「自分がこんなふうに撮りたいと思った通りに撮れたのならそれが正解」そう断言している姿がかっこよかったし、その言葉でカメラの魅力を感じられた気がした。

上手に撮るため評価されるために技術を身につけるんじゃない。自分の表現したいことを表現するために、技術を身につけるんだ。

それは私にとって、文章を書くのと同じな気がした。私の瞳に映る、世界の表情を残すために。私が伝えたいことを、表現するために。シャッターを切るから面白いんだ。わたしが写真を好きになる理由が、そこにあった。

街中をみんなでお散歩をしながら撮ったベストショットを披露する時間。
一人一人違った視点で世界を映すから、その人の個性や感性が出るのが写真だと知ったのもこのとき。その写真に込められた想いを聞いてテーブルを囲んでみんなで意見しあったり褒めたりするのは面白かった。

同じ風景を見ても一人一人違った角度でシャッターを押す。それは感性が違うのだから当たり前のことだけれど、そんな当たり前のことがこんなにも素敵にキラキラして見えるのはレンズ越しにその人の個性が輝いているからだと思った。


いよいよわたしの番。
上田優紀さんに頂いたコメントは、宝物にしたいくらい嬉しかった。
「緑がミラーにも映っていて、それが不思議な感じがして、僕は好きだな。」

私が初めて、意図して撮った、カメラでの一枚。太陽と木漏れ日を大事に、ミラーに映る緑もなんとなくいいなと思って撮った一枚だ。

葉っぱ越しの木漏れ日が、小さいころから好きだった。小学校のときの担任の先生が、それを綺麗だと思えるところがいいですね。と言ってくれたからだろうか。


自分が込めたメッセージや伝えたい想いを、カメラを通して形にできるようになりたい。そのために上手になりたいし、それはわたしがわたしらしさを表現するための方法。

カメラを買ったら首にぶら下げて街をお散歩するのが楽しみだ。誰かと一緒に歩いてお互いに違って見える世界を切り取っては見せ合いっこもするのも、やってみたいな。


みさとん
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