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海外旅行に行くようにみんなに会いたいんだ。

by みさとん

あれ?会うのいつぶりだっけ・・・?


そんなたわいもない会話でさえ笑ってしまうのはなんでだろう。


出会った頃の私たちは、『おはよう』と『また明日ね』が永遠に続くとどこかで信じていたのかもしれない。

遅刻ギリギリの校門を短いスカートとイヤフォンをしながら登校したことをジャージ姿の体育の先生に見つかりやしないかとドキドキしながら自転車を滑らせた。

教室に入るや否や単語テストの勉強を全くしていないことを大声で嘆いたり、化学記号を覚える代わりに先生のモノマネばかりが上手くなる休み時間も。

時には将来のことをぽつりぽつりと話し出したり、青空に嬉しさ余ってはしゃいだり。『また明日ね』はそんな私たちをいつも救ってくれていたように思う。


一緒にいるとよく笑う。いつも笑っているみんなが揃うのかみんなが揃うから笑うのか。


昔の延長線上に今があって、それでも変わらない笑顔と笑い声に包まれるからわたしは何も考えずに口角が上がりっぱなしな時間を頭からすっぽりとかぶることができた。


社会に出て何年か経つ子もいれば、来年から働きだす人もいて、大人になったなんてちっとも思わないけれど、一緒に大人になってきたんだなと感じる。


それはたぶん、私たちが思っている以上に儚くて脆いそっと大事に扱っていくものな気がした。


自然と、こうやって久しぶりに集まったの?


ううん。それは違う。


みんなが会いたいと思ってここに足を運んだから。一年、また一年と一緒に生きていけるんだ。


わたしにとってそんな当たり前のことは、必死にアルバイトをしても欲しい服を我慢して、安い飛行機に乗って安い宿に泊まって、それでも地球の裏側の人に、景色に、ココロをハダシにしたいと飛び立つのと同じことだった。


それでも会いたい。
それでも会い続けたい。


海外へ飛び立ちたくて仕方がないようにわたしはきみたちに会いたくなるんだ。地球の裏側、思い出すのはいつだって大切な人たち。

地球に引力があるように、磁石にはSとNがあるように。

また明日ね。は、いつだってまたここに。
『いつか』として必ず戻って、来るのだから。


みさとん
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