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宙ぶらりんで。

by みさとん

ロマンチックな街並みに、



瞳を輝かせて歩いた。

灼熱の太陽を背に


どこまでも続く砂漠に


身を任せて向き合った。

葵い蒼い青い街を


時間を忘れたように歩いたあとは、


夕日が沈んでもなおここから始まる物語に胸が高まった。

海を渡った先のオレンジの夜景から眼を覚ますと


目の前にそびえる彫刻と歴史に息を飲むことしかできなかったし

自分の足でたどり着いた華の都はきっと、



きみと出会えたからあんなにも笑顔で街を歩けたんだ。


旅するように生きる。みんなと再会すること。


一緒に旅をした仲間との再会ってどうしてちょっぴり照れくさいんだろう。きみも同じように照れくささを隠していつも通りの大笑いをしていたのかな。


きっと、全部をさらけ出して生きた時間を、この高いビルと真っ暗な寒空の下に浮かぶイルミネーションがぎこちなくそしてあまりに日常に染まってしまっているからだろうか。



あの夏を駆け抜けたわたしたちは息が白くなる東京で再会した。

会いたかった。嬉しかった。


地球の裏側で出会ったあとに、この生まれ育った国で日常に溶け込みながらそれぞれがそれぞれの思いを少しづつ変化させながら生きていた。


そう。想いや価値観は変わっていくもの。柔らかく時の中で移り変わる生き物だ。


何者でもないわたしとあなたで旅をして、
何者かになろうと
またこの国へ戻ってきたけれど


わたしたちはきっと、何者にもなれない自分に、そのままでいいとお互いに顔を合わせて感じられたんだと思う。



宙ぶらりんなわたしたちは、いつだってまたその先へとパスポートと飛行機を現実のものとするんだ。

あんなに寂しくて別れた国境の果てに。
あんなに無事を祈って抱きしめた涙に。

ああ、きみに出会えてよかったとこれから何度も思うだろう。



宙ぶらりんなわたしたちはきっと、また地球のどこかで。


みさとん
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