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ゆるゆる動く、ここからどこへ。

by みさとん

世界が正しいのか、わたしが間違っているのか。それとも世界が間違いでわたしが正しいのか。

きっと、いつだってこんなふうに縦にまっすぐ伸びる棒一本で生きてきたから、ちょんと横に揺らされただけですぐにパタリと倒れてしまう。


なぜ、0か100なのか。
34でもいいし、57でもいいのに。(この数字は適当だけれど・・・


どうしてこんなにも、0か100でないと自分に自信が無いのだろう。何が不安で何がそんなに納得できないのだろう。

中途半端が嫌いな自分が、一番中途半端だった。

ふらふらと家を出ると、モノレールの振動はなぜだかほっとするような、すべてのものを置いていけるような錯覚に涙が出そうになる。


昼と夜。移り変わる瞬間、その真ん中に溶けるように呼吸をする。

この時間が一番好きだ。

全てが混ざり合うように、柔らかい世界が音をもかき消していく。

色がすべてを覆う、景色。


自然と足が向かう。ココロが欲していた、この場所へ

どこへ行くわけでもないのに、パスポートを持たずにふらふらとやってきた。ふぅ。と小さく息を吐くと不思議とこの空間に安心する。こんなにもドキドキしない空港は初めてで、妙に笑ってしまう。


誰かがここから、
心臓が張り裂けそうになりながらも”行かないと後悔する”、そんな一大決心をした旅立ちの日かもしれないし、

誰かがここへ、
海の向こうの世界に名残惜しさを感じながらも”ただいま”を言うために必死に帰ってきた日の日本かもしれない。


人の想いが混ざり合う。久しぶりに肌で感じる、自分のココロが自分の意志で動き出すこの感覚。

わたしはどこへ出発し、
どこへ向かいたいのだろう。
どこへ到着し、どこへ帰りたいのだろう。

いつだってその先に。フェンスを越えたこの先に生きたいと願う。

それはたぶん、全部が中途半端で全部が怖くて全部が不安なわたしが、
「ひとり」でもいいからと、やりたいことなのかもしれない。


「ひとり」が好きかと言われれば、
わたしは「みんな」といた方が好きだ。

人の愛が好きだし笑い声も、繋がる空間も、出逢えたことこそ人生で最も美しいと本気で信じている。


それなら、なんのために「ひとり」になるのか。


それは、なんのために「旅」にでるの?”危ないのに。お金もかかるのに。”と、その後のおまけつきのコトバまで予想ができてしまうほど何度も聞かれる質問と同じように、自分に何度も問いかける。


「人と違うこと」を受け入れることが、
「ひとり」になるということなら
そうまでしても、したいと思うことがわたしにはあるのにどうして足踏みばかりしているのか。


愛想笑いを許してくれない世界に、わたしはどうやって生きていきたいんだろう。

この狭い東京に

どこにも行きたくないのに、ここではないどこかへ行きたい。
ひとりになりたいのに、ひとりになりたくない。
嫌いになりたいのに、嫌いになりたくない。


どこまでいっても中途半端なわたしは、この先もずっと、中途半端なのだろうか。


世界をまっすぐに見るわたしは、
「ひとり」になれなければいつまでたっても、世界のどこにいてもきっとこのままな気がした。


「ひとり」になったとき、その先のフェンスをやっと、超えられるのかもしれない。


みさとん
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