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色と形とネガティブと。

by みさとん

梅雨の朝。

ぼーっとして、ベッドから出れない。
むかしのことを考える。胸がいっぱいになる。涙がこぼれる前に目をつぶる。


うたた寝も尽きてベッドから出ると、雨が止みそうだった。
"なんで止んだんだ。一日中降っていればいいのに。どしゃ降りで、全部がしずくで、全部洗い流しちゃえばいいのに。"

”雨のち晴れ”にこんなに苛立ったのは初めてだ。


授業をさぼったからか。
自己責任だと朝から超現実的一言を言われたからか。
真実かもしれない別れの事実が書かれた本を読んで涙が溢れそうになったからか。
朝から家に閉じこもっているからか。

もしかしたらその全部かもしれないけれど、

重い腰を上げて、咳を止めるための薬をもらうために自転車を走らせた。

ゆっくりゆっくり、漕いだ。
また来てくださいねと言われていた日を守らずに今日まで悪化させてしまったからばつが悪い。

それにしても体が重い。けだるい。目もうまく開けられてない気がした。


先生も看護師さんも、優しかった。私が勝手にそう感じただけだろうか。まるで小さい子を扱うように、小さい子に話しかけるように、それはわたしがわたし自身に優しくするのには十分な処方箋だった。人に優しくされると、自分にも優しくなれるらしい。


この薬、もう100粒くらい飲んでる気がする。また同じクスリ。

帰りの自転車、イヤフォンを耳に。
なに聴いて帰ろう。


最近気になっている人のイメージはスピッツだと思ったのは昨日の夜。
淡いオレンジ色のような優しさで透き通る水色のような冷静さを持ったその人はスピッツの曲の雰囲気や歌声と、とてもマッチしているように思う。どうか彼女がいませんように。

とりあえず、

会う日までに、美容院に行こう。


空も飛べるはずを聴きながら、”紫陽花っていろんな色で咲くんだ”と側から見たら簡単で単純な発見をした。


自転車も、なかなか悪くない。


あ、そっか。
昨日の失敗ともやもやを引きずっていたのね。


夜は友達と旅の計画で舞い上がっていたからちゃんと消化できてなかったんだ。そう思うと、ストンと落ちた。

気分が乗らない重苦しい感情は、言葉で形をつくってあげると、不思議と安心したように元の場所に戻ってくれる。

イライラが止まらないとき、生理前だからしょうがない。と心でつぶやいてあげるとすっと楽になるのと同じかもしれない。

ネガテイブな自分についつい嫌気がさして落ち込んでしまうけど、”きみもいていいんだよ”って認めてあげると落ち着くのかもしれないね。


ネガテイブも立派な感情。
除け者にしないで色と形をつけてあげたら、ほら。

何色でも綺麗。
何色もあるから綺麗。

紫陽花みたいに、
感情だって色とりどりでいいのだ。


自分に優しくなる、ちょっとした、工夫。


みさとん
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