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とっても不向きなのに、ラーメン屋さんでバイトを始めました。

by みさとん

普段は子どもと戯れているけれど、最近新しく始めた、もう一つのバイト。
地元のラーメン屋さん。

やる前から薄々気づいてはいたけれど、
わたしには、まぁ向いてない。ラーメン屋さん。


ラーメン熱くて親指、真っ赤です。
悲鳴上げそうになりながら両手にラーメン持ってます。
お客さんにラーメンこぼしそうです。
「へいっ!麵上がりますっ!」的な掛け声に、今だついていけません。
18・19歳くらいの金髪ピアスイケイケ男子の方がわたしの10倍仕事できます。


でも、みなさん笑顔で接してくれるから、思いやりを行動で示してくれるから、
わたしにとっての”働きやすさ”って、やっぱりこれだなって思う。

だから熱いラーメンもなんとかお客さんにぶっかけてしまう前に、届けられてます。


暑い日の、お昼。

今日のまかない、なににしよ~。そんなことばっかり考えてると、

中国人カップルのお客さん、ご来店。

食券の買い方がわからないみたい。ちょっと怒ってる・・・?

「麵、固め?」「味、しょっぱい?」

「ん?ん?」


全然かみ合わない、わたしの接客。
急にわたしが持っていたペンを取り、食券に何やら書き始めるお客さん。

「もう~。一回わたしの話を聞いてよ~。」

心の中で雨雲がモヤモヤ漂う。


なんとか注文完了。

「アリガトウ!(ニッコリ)」それだけ自信満々に言ってくれた、お客さん。

その笑顔に、ぎこちなく応えるわたし。

雨雲は、晴れてくれない。


そんなとき、
「言葉わかんなくてごめんね~ハハハ!」

奥から楽しそうな声が聞こえた。


見ると、普段は高いヒールとふわっとする香水をつけている笑顔が素敵なパートの主婦さんが中国人女性に接客をしていた。本当に、この人は接客が上手だなと思うのはこういうとき。

あたかも昔からの友達のような笑顔で話をする。
その笑顔に自分の色を出して相手を安心させる。


言葉がわからない国でご飯を食べる。

その立場を、不安を、緊張を、誰よりわかっているはずなのに。
わたしは知らない国であんなにたくさんの人に助けてもらったのに。

わたしは今、それをできなかった。

それに気づいた自分に、絶望した。


仕事ができるって、接客が上手って、働きやすい環境づくりって、

結局全部、”思いやり”なんだ。

言葉の壁は、”思いやり”でなんとかなる。
それは、”相手の立場になる”ということ。

察してあげられるか、察しようとしているか。

ニッコリ笑って、”問題ない。大丈夫。”そんなメッセージを伝えられるように、
もっと頼もしい日本人にならないと。


そんなこと考えてたら、心の中の雨雲は晴れを取り戻していた。


ラーメン運ぶの、向いてないです。
へいっ!的な声掛けも、向いてないです。


でも来てよかったって思ってもらえる
”思いやり”なら。

そこから、始めてみようと、思います。


みさとん
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