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見つめるものの先に。一緒に生きること。《モロッコ・サハラ砂漠》

by みさとん

ラクダに乗せてわたしの気持ちはどこへ向かうのだろう。身体を揺らしながら一歩一歩砂を沈める歩みと影を見つめる夕日。

地球のどこにいてもちっぽけなわたしは空と砂が無限に広がる砂漠に今、いる。

それがどういうことか。紛れもなく自分が踏み出した一歩が見せてくれた、景色だった。

今なら何でもできそうな気がする

高ければ高い壁の方が
登ったとき気持ちいいもんな
Mr.Children 終わりなき旅


普段ならすぐに諦めるような高い壁。このサハラ砂漠の一番高いところで星を見たくて駆け登った砂の山。

苦しくて呼吸が止まる。それでも次の瞬間には頑張りたいと声に出しては再びさらさらと流れる砂につま先を掛けるのは、


その先にある景色を
自分の心で感じたかったから。



きみと一緒に見る星空

頂上にたどり着いた先に見た景色。言葉が出なかった。それは、吸い込まれそうな程に圧倒的な、宇宙の世界。


寝転がっては一緒に感動する私たち。一緒に見上げること。ただそれだけで幸せな気持ちは大きくなるね。


感謝や生きている実感を、砂を踏みしめるように噛みしめる私達は、きっとこの景色を忘れない。手に届きそうなくらい空が近い星々。包み込むような無数の光は、私達に本物の輝きを教えてくれた。


何度でも砂を撫でる私は、砂漠を濡らすように何度でも涙が頬を伝った。初めて味方をしてくれた砂は、ひんやりと身体を抱きしめてくれているように気持ちいい。


私は、ありのままのきみを
受け入れられているだろうか。
感謝を、愛を、
伝えられているだろうか。


月明かりの下、表情が見えないのが心地いい。輪になって夢を語り合うみんなの表情が、少しずつ柔らかくなるのを感じられた幸せ。


仲間と話す夢は、
きっとこの星空がたくさん
聴いていてくれるよね。



目を覚ますと、そのままの足で太陽を欲する心。日の出を見るために再び砂の山を駆け登った。口の中の水分は全てこの砂漠に吸い込まれてしまったように呼吸が苦しくなる。


それでも、

砂の頂上で見る、日の出の光は


朝はこんなにも綺麗だったんだ。遠く遠く手に届かない命の始まりを見ているよう。この気持ちをきみとわかち合えることが素直に嬉しい。

みんなの目に輝きを写す。自然と一人一人に笑顔が灯る。


そんな気持ちをぎゅっと抱きしめて生きていれば、きっと私の"好き"は、見失わない。


あなたと旅ができた幸せと、あなたとこの地で出会えた奇跡は1人で生きているわけじゃないことを、全身で感じられたよ。


世界のどこにいても1人ではないこと。
あなたと笑いあえること。
あなたと涙を流したこと。
あなたと語り合った眼差し。


風が吹き抜けるアフリカ大陸の一本道に、生きていく自分の選ぶ道は一つではないことを知る。


人生は何があっても宝物で、たくさんの感謝を胸に蓄えて生きる。そして何があっても地球はここに存在するということ。あの星空も砂漠の砂も朝日も、そして、人も。

その実感こそが、人を強くする気がした。


いつだって側にいるそれぞれの想い。


いいことばかりじゃないけれど
さぁ次の扉をノックしよう
まだ限界だなんて認めちゃいないぜ
Mr.Children 終わりなき旅


わたしたちの想いが、この場所から羽ばたきますように。

息を切らして生きた、砂漠での一晩。


みさとん
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