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世界とココロの間に。

by みさとん

今日も、雨。

厚い雲が街を覆うと太陽の光が灰色となって、透明な雫は止めどなく世界を濡らしていく。


冷たく大粒の、空から降る雫は。

新宿駅を何事もなかったような早足と、少しばかりのギスギスを見ぬ振りして歩く人へ。傘なんて持ち合わせていないココロをしとしと濡らしていく。


それでも

どんなに大雨だって雲の上はいつだって晴れていることを思い出せるくらいの世界と自分のココロとの間に少しばかりの隙間をつくっておきたい。

ちょうど、柔らかいクッションみたいな隙間を。


世界と自分のココロの距離はときどき離してあげるといい。いつだってベッタリと外の世界と繋がっている必要はないのだ


今日のクッションは、雨。


上手な別れ方ってあるのだろうか。上手なさようならの仕方って、あるのだろうか。



バイト先のママがお客さんと話していた。

私のお葬式はやらなくていいって、
お別れは最後に会ったとき。
だからそれまで仲良くしましょうね。

そんな風に言ってはくしゃっと笑って見せた。



喧嘩をしたまま別れた昔の恋人とはもう会うことはないだろう。大親友だった子とは引っ越しを機に一度も会っていない。



正解なんて、あるのだろうか。そう思いながらも探してしまう。電車の窓ガラス。いつまでも横に流れる雨雫のように行き場を失った気持ち。


今日もサヨナラの仕方を探してる。愛は終わりにこそ表れるものな気がするから


試合の後の誰も見ていない瞬間、グラウンドに一人で一礼をする野球少年の気持ちと似ている。別れ方は感謝の伝え方かもしれない。



ゆらゆら揺れる電車に、いつまでもやまない雨。秋を通り過ぎてどこへ行くのだろう

一人、また一人と雨の中へ降りていく。


雲の上はいつも、青空。


みさとん
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