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旅するように、書いたなら

by みさとん

まるで春の陽気のようなぼんやりと薄く目を覚ます朝日の時間。

すっきりとは程遠い寝起きに電話の向こうで繋がっていてくれた嬉しさ交じりの苦しさに恋ってどうやってするんだっけなんてわざとらしくココロに模様を落としてみる。


寝癖も直さずに犬と一緒に散歩に行く。
くるりのハイウェイを耳に当てゆるりとギターの音を身体に流し込むと少しずつ旅をしているときの表情になっていくのが気持ちいい。

ふっと目を細めて何もいらないと余計なものを手放して歩く。ポケットの中にはこの曲だけ。

僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって
ひとつめはここじゃどうも息も詰まりそうになった
ふたつめは今宵の月が僕を誘っていること
みっつめは車の免許をとってもいいかななんて思っていること
くるり”ハイウェイ”


今日は4月1日で、明日からは4月2日で、要は、明日から、社会人になるということで、

たぶんきっと、

今朝のこのもやもやは旅に出る前のあの緊張と不安の混じった灰色のぐるぐるがお腹の中で暴れているだけ。


リュックひとつでどこかへふらっと足を運ぶ自分だけを引き連れて社会人になりたい。それはいつだってシンプルにわたしを救ってくれる
傷ついたように旅に出る自分も嫌いじゃない。


等身大で生きていたい
旅をしながら透明になる自分

クネクネの道を砂と風にまみれて移動するバスの中、目を細めて景色を自分を見つめるあの時間に出かけたい。

やさしさも甘いキスもあとから全部ついてくる
全部後回しにしちゃいな勇気なんていらないぜ
僕には旅に出る理由なんて何ひとつない
くるり”ハイウェイ”


きみの手も、触れそうで触れない距離でいいし旅に出たくてふてくされる時間があってもいい。いざ旅に出ようとすると手に汗握って不安になる自分で、いいんだ。


たぶん、その全部は時間がゆっくり柔らかく形を変えてくれる。
それを受け入れる覚悟を持っていれば軽やかに、どこにでも行けるから


みさとん
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