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秘密のような告白をして。

by みさとん

夏の知らせのような澄んだ青空に電車の窓から風が吹き込む。いつぶりだっけ、空。
見上げる空が愛おしくて無垢に手を伸ばしたくなる。


一緒にいない時間に私らしさがつくられるとしたら、きっと彼らしさがつくられるのも私の知らない時間なんだろうなと思うふわふわ揺られる電車の中。

だからどんな時間もどんな彼も、好きのふた文字がいつも私の周りをくるくる回っているのかな。

***

空を見て長い電車に揺られてそんなことを考えてたら降りる駅を間違えてしょうがないからベンチで次の電車を待つことにした。

我ながらいつも通りで笑ってしまう。

道に迷ったり遠回りをしたり、まあそんな私でもいっか。と旅の中では思えるのに最近はそんな自分に嫌気がさして仕方がなかったっけ。

そうだ。遠回りをした私にしか見えない景色があるのだから、ま、いっか。って自分を許してあげよ。

できない自分でもいいんだ。そうやって、少しずつ。

こんなに静かでこんなにゆっくりな時間に、ああやっぱり旅してるときが一番好きと足を伸ばして流れる雲にカメラのシャッターを切る。


ふっと笑ってしまう。知れば知るほどかっこ悪い彼を見つけたり本当に私と彼は考えてること感じてることが全く違うんだなと思う。


なんで好きなんだろう
だから好きなのかな


次々に移り去る景色に緑が眩しかった。


***

燃えるような気持ちではなく、心臓が飛び出る緊張やドキドキもなく何かの約束に縋りたいなんてこともなく、

ただただ一緒にいる時間をひとつずつ、少しずつ積み重ねている。

好きになってもらえるかな?よりももっと落ち着いていてでも触れられない躊躇いのある体温にそっと手を伸ばしたくなるときがある。


ケラケラと笑う彼の隣にいる自分が、好きだ。頑張るよりも楽しみたい。

今、感じたいんだ。過去や未来じゃなく、今ココロの側にあるこの体温をぎゅっとしていたい。



恋とか愛とか、そんなところ。


みさとん
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