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あ。隣の外国人、おにぎり食べてる

by みさとん

隣の外国人が食べているのはコンビニのおにぎりだ。


わたしが待合スペースでお弁当を食べる横で、彼はおにぎりを、iPhoneを片手に写真を撮ってSNSにアップしてからやっと食べ始めようとしている。

それを横目にストーカーみたいになってしまったけれど、今の時代食べ物を写メったあとにやたら長めに文字を打っている様子だったら絶対SNSにアップしているか誰へ報告をしている・・・はずだ。

それはあまにり日常的すぎる光景で、3秒としぐさを見ずともわかってしまうほどに世界共通の日常になっているらしい。


おにぎり、美味しいのかな・・・?
珍しいから食べてるのかな・・・?


日本人なら誰でも思う疑問や感情が頭に浮かぶ。

ああ、話しかけてみようかなとも頭をかすかに過ぎった。なんとなく、英語に自信がないから・・・と物怖じしていると、もし英語がペラペラだったとしても話しかけるだろうか?そう考えてみた。

どうだろう、英語に自信がないのか自分に自信がないのか、話しかけられないのはどちらだろうと、そんなこともふわっと舞い降りてただ黙々と自分のお弁当を食べた。

すると、おにぎりのビニールを全部解体し無理やりに海苔を貼って食べようとする彼をもう横目なんかじゃなくじっと見てしまった。

こんなにも背が高くて髭が似合ってダンディーな雰囲気で、きっと日本人女性なら二言目にはかっこいいが漏れてなきそうな完璧さを放つ彼なのに、やっぱり知らないものは知らなくて、できないものはできないんだなと、当たり前のことを当たり前に思った。

ああ、そうかと。
頭では当たり前だとわかっていても実際にその光景を目にすると頭の中が逆再生されたかのように一瞬こんがらがる。
自分の常識は誰かの非常識で、誰かの常識は自分の非常識。


世界は人が面白くしているのかも。


ああやっぱり隣の外国人と、話したかったなあ。


みさとん
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