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深呼吸をして、咲かす彩り。

by みさとん

 刹那的な生き方だと自分でも思う。

「だって明日死んだらどうするの?」そう投げかけるわたしに、

「じゃあ、その道選んだら死んでも後悔しないの?」

きみは何の色も寄せ付けないあの淡く澄んだ青色の声で問いかけた。

「わからない・・。」

 わからなかった。夢を叶えたってまた次の夢が出てくるだろうしきっとわたしはそうやって死ぬまでやりたいことを追いかけ叶えて生きていくのだろう。そんな生き方は時に生きづらい。納得できないことが少しでもあると眉間にしわを寄せ頑なに立ち止まろうとする。自分に自分でGOサインを出せないと進めない。「明日死ぬかもしれないのに納得できないことなんて、できない。」

生きることに真面目過ぎるのだろうか。いや、有限と知っている今回の人生を、誰とどんなふうに生きたいのか真剣に考えたいのだ。

 適当に、なんてできなかった。

世界中を旅して、何度も人に助けられ、何度も人に感謝をした。恩返しがしたいと思うその人たちにはもう、会えないかもしれないけれど、"地球のどこかで笑って生きている"それが唯一の恩返しだ。差し伸べられた手を、自分から諦めてしまうことなんてできない。私には楽しんで生きる理由があるのだ。

 それでも、もっと長く生きる術も身につけられたらと思う。

「できなかった自分」に、すぐに0点を付けないこと。

すぅーっと鼻から息を吸って目を細め前髪を撫でる風にふぅーっと息を吐く。少しの深呼吸の後は、「ま、いっか。」とココロで呟く。

 諦めじゃなく、少しの刹那を緩める長く生きる術。たまたま見上げた空が綺麗だから、頬張ったご飯が頬っぺた落ちそうになるくらい美味しかったから、きみが隣で笑ってくれるから、それだけで十分。色々あるけど「ま、いっか。」そんなふうに柔らかく笑みを浮かべ肩の力を抜いてやり過ごせたら。

 髪を乾かすのを面倒臭がってそのまま寝てしまったり、もう無理!と外に飛び出して青空と風に身を任せたり、寝坊をして走ったけど間に合わなかったきみにごめんねと手を合わせて謝ったり。できないことがたくさんある自分でいいのだ。きっと、「できる自分」より、「楽しそうな自分」の方が周りをハッピーにさせるはず。

ピンと張った糸を緩ませて思う。

"全てが、全てではないから。"

深呼吸をして、世界に自分に、彩りを。どんな道を選んでも、やわらかくゆるやかに生きていきたい、これからの自分に。

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