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たぶん、忘れてしまうだろう平成最後の7月31日

by みさとん

伝えたいことなんて、本当は何もないのかもしれない。当たり前のように過ぎていく日々にただ流されながら明日を迎えるのも悪くはない。そう思って移り変わる電車の窓にすべてを置いてきてしまおうかと思った。

それでも言葉にならない"伝えたいこと"がのどで詰まって声にならずもどかしさのあまり涙が出た。

目を閉じて新しい朝を迎えるにはあまりに大きな物語だから、綴っておこう。思い出と呼ぶにはまだ生々しい傷痕に似た絆たちを。

結局、ひとりでは何もできなかった。

ひとりになりたくて、なれなくて、きみがいないと何もできないじぶんに嫌気がさした。

みんなといたくて、でもいれなくて、どこまでも漂うじぶんに嫌気がさした。

そんなときでさえ手を差し伸べてくれる人。その手をどこまでも信じてぎゅっと握りしめた。

水の中、手足をバタバタ動かしてやっと呼吸をする子どもみたいに、ずっとずっと苦しい苦しいともがいていたように思う。

寂しいね

無垢に言うきみに、ふっとこころが緩んだ。

そうだ、寂しいんだ。いま、わたし、寂しいんだ。

たったそれだけの感情が、なぜか特別なものに思った。あんなにも苦しんだのに、いや苦しんだからこそ大事にしなければならないココロの片隅に忘れてはならないキラキラとした何かを感じるのかもしれない。

高い高い壁を登ったあとの景色を、一緒に見たかったのだ。

本当は、たったそれだけだったのかもしれない。

暗闇のトンネルを泣きながら一緒に歩いてほしかったのだ。

本当は、そう頼りたかったのかもしれない。

刀を持って盾を持って、一緒に血を流しても戦ってほしかったのだ。

本当は、それを伝えたかったのかもしれない。

ここが、わたしの生きる場所。

大きな物語の一部となってやっと太陽が昇り始めたその向こう側を見つめながらスタートラインに一列に立った。

一生に一度のこの瞬間を駆け抜けたわたしたちだからこそできる世界の照らし方をしたい。

わたしたちなら、きっとできる。

そう心から信じてくれている人がいる限り。

ここから始まる、新しい物語に

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