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初めましての4人旅

by みさとん

白い朝。

クーラーの風とカーテンから漏れる日差しが白い部屋いっぱいに心地よさを漂わせてくれる。

目を覚ますと昨日の夜に初めましてをした子達がもう次の旅路へ向かっていたようで空っぽになったベッドにふわり視線を向ける。

見送ったり見送られたり、出会ったり別れたりの繰り返しの旅の刹那さが滲みでる。ひとりで来たのに独りじゃない旅は一期一会だからこそ、その人と過ごせるその瞬間、瞬間を生きたいと熱を帯びる。

昨日のマーケットで買った薄いぺらぺらの黄色いワンピースに腕を通しお気に入りのアクセサリーをゆらゆら揺らして準備完了。新しい一日を迎える。

全員ひとり旅で、ここバンコクにやって来たという4人で旅をすることにした。

初めましてをさっと済ませたらもう"旅"がわたしたちを繋げてくれる。混ざり合いながら自立をしながら、一人一人違う彩りを持つからこんなにも居心地がいい空気が流れるのかな。

風が吹き込む、窓のない景色。

この空間を閉じ込めたいとばかりにじっと景色を見つめる。

わくわくも冒険も全部わたしたちの味方になってほしい。人生の糧になってほしい。旅を惜しむように帰国後のことをぽつりぽつりと皆が話す中、切にお願うのは旅の終わりが日常の始まりになって欲しいということ。自分の人生を旅というレールに乗せて一直線に走れたらいいのにな。

土砂降りの雨は次第にあがりごろごろと身体を揺らす電車に揺られこのままどこへ行こうこの街とわたしたち。

灼熱の太陽の下、彩り鮮やかなわたしたちは吹く風のように勢いよく世界を走る。

年下のきみは初めて一人旅をするという。はしゃぐ姿は数年前のわたしのようで、ふと振り返るといつのまにかアジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米と旅をしてきた自分に出会った。

無我夢中で旅をしてきた。

行きたくて、行きたくて、仕方のない想いからパスポートを握りしめて飛行機に乗り、その国のその人たちに溶け込むように一緒に旅をする仲間に助けられながら夢中で世界を駆け巡った。

それでも思う。まだ、足りない、と。

行ってみたい場所や出会ってみたい人、感じてみたい沸き起こる感情に巡り合い続けたい。

旅をすると水を得た魚のようにイキイキとする自分。

旅をすると自らにっこり笑いかける自分。

そんな自分がこころから好きだと思えるからわたしは何度でも旅に出るのかもしれない。

きみたちと一緒に旅ができてよかった。

この出会いも、どこまでも旅が続くのと同じように続いていくといいな。

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